離乳食も軌道に乗り始めた頃。掴み食べにも挑戦し、そろそろ考えたいのはスプーンなどの食器を使って食べる練習!箸を使うにはまだまだ早いし、「じゃー、スプーン食べか」と思う方が多いと思います。
それもそのはず。離乳食中期くらいまでは柔らかくすりつぶした物や細かく刻んであるものが多いのでフォークよりもスプーンで食べる方が適しているからです。
そして、中期後期となるにつれて少しずつ豆腐ハンバーグやおやきなど、フォークを使っても食べられる(刺さる)メニューが増えていきます。スプーンを使える子はぜひそのまま継続して頂きたいのですが、スプーン食べが上手くいかない、今からスプーンやフォークを使い始める方はぜひ参考にしていってください。
※ちなみに私の経歴をざっくり話すと、幼稚園で7年勤め、保育園で4年勤めている現役保育士。今は一歳の娘を育てています。
- スプーン食べが難しい理由
- フォーク食べを先にやってみよう
- おススメのスプーンやフォークの紹介
スプーン食べが難しい理由
私たち大人は当たり前のように使っているスプーンですが、意外と難しいんです。
- スプーンを持つ
- スプーンですくう
- 口まで運ぶ
- 唇や舌を使って食べ物を口の中に入れる
意外や意外、細かく分けると食べるだけでもこんなに動作があるのです・・・。
step1 スプーンを持つ
プーンにはくぼんでいる方とそうじゃない方(上、下?裏表?)がありますよね。(表現の仕方が難しい。笑)なのでそもそも持つのも難しいのです。最初は上から掴むようにして持ちます。
step2 スプーンですくう
先ほども書いたように、初めは赤ちゃんにはスプーンの裏表の判断が難しいので、逆のまますくおうとしたりすることも多く、そもそも、すくう行為そのものが難しいんですよね。
そして実はすくったあとも難しいのがスプーン!
step3 口まで運ぶ
まだえんぴつ持ちのように持てないあかちゃんは、スプーンをグッと上から握って持ちます。落ちないように水平を保ち、口まで運ぶのが、これまた難しいんですよね~。口に運ぶまでにこぼれ落ちることがしばしば。
そしてここからも、至難の業!!
step4 唇や舌を使って食べ物を口の中に入れる
スプーンを口に入れて食べ物を口の中の動きや唇の力を使ってそぎ落とす行為!笑(これをすることで口の発達に繋がるので大事なのです)
一回で取れずに口からスプーンを出したときにまたこぼれる。そんな繰り返しなので、あげる方も疲れてきたりして、結局スプーンを子どもから取り上げてこっちであげちゃうパターンになるのです。
私も娘を育てていてそうでした。仕事(私は保育士です)だとなるべく自分で食べられるようにスプーンを使わせて、大いに食べこぼしされても、「掃除するし、いっか」「こどものやりたいを尊重しよう」「日々の練習が大切だ」なんて思っていましたが、我が娘、自宅、1日3食となると話は変わってくるもので・・・。
スプーン食べの練習は心と時間の余裕があるときに限ってましたし、なんなら私が介助して、ご飯を食べさすことがほとんどでした。笑
スプーン食べ練習させないとな~と思っていながらも、後片付けの面倒くささが勝ってしまっていたのです。
フォーク使ってみようかな?
″まずはスプーン食べ”なんて頭が凝り固まっていましたが、あるとき、「スプーンよりフォークの方が簡単じゃない?」と思ってフォークを用意。
始めはこちらで食べ物を刺してあげて、子どもは口に運ぶだけ!フォークだと口に運ぶまで落ちることはないので上手にパクっと食べられることができました★
そして自分で食べ物を刺す練習!手を添えてグサッと刺してあげて教えます。慣れてくると自分で刺すことができるようになってきますよ♪
下のリンクを貼っているものは、持ち手が大きく子どもにも握りやすようになっているので初めて使う子におススメのスプーンとフォークです。お友達の中にもここちらを使っている子も多く、とても使いやすと言っていました。
まとめ「頑張りすぎないこと」
とにかくお母さんが無理しないでスプーン食べ、フォーク食べの練習を進めてくださいね。頑張ろうと気合を入れすぎて、上手くできなくてイライラしたり、ストレスになってしまっては元も子もありませんし、子どもも楽しくありません。
なので、時間と余裕のあるときだけ練習をしていくといいと思います。そんな私も最初はフォーク食べは数日に1回のペースでしかやりませんでしたし、スプーン食べも気が向いたときにしかやらせませんでした。
だって毎日3食やろうと思うとこっちが疲れちゃうんですもん(笑)現在1歳3ヶ月になる娘がいるので、最近は少しずつスプーン練習をしていますが、これも気が向いた時だけ(笑)ちょっとずつ進めていこうと思います。母、がんばる!!
最後にポイント教えます!
自分で食べたい!持ちたい!と意思が強くて、スプーンやフォークをこちらに渡してくれない時があります。そんな時はもう一本用意しましょう!(保育園ではこれを介助用スプーン(フォーク)と呼んでいます。)
子どもが使っているのものを取り上げてしまうと、怒って泣いて食事どころではなくなってしまうこともあるので、子どもの「やりたい!」気持ちを尊重して、子どもにはそのまま持たせちゃいましょう。そして大人が介助用を使ってタイミングをみて口に運んで食べさせます。
ぜひ、実践してみてくださいね!!
私は長く使えるようにこちらのスプーンとフォークを購入しました。すくいやすく、刺しやすくとても良かったです。リンク貼っておくのでぜひどうぞ!