私は幼稚園で7年勤め、派遣保育士へ転職。現在保育園で2歳児担当をしています。そして我が子も現在二才。
魔の二歳と言われるイヤイヤ期絶頂の子どもたち!!
あ~やってもダメ!こうやってもダメ!の連続(笑)
そんな私の奮闘も踏まえて、悩んでいる保育士さんや子育てママのお役に立てれば幸いです♡
目次
そもそもなんでイヤイヤしてるの?
2歳になると自我が芽生え始め、自己主張が強くなるときです。ですが脳の発達がまだまだ未熟なため、感情をコントロールできず、自分の欲求が抑えられません。なので「まだ○○○したい。」「ダメェ~!!」「イヤ!!」などと表現したり、まだ言葉が出ない子は泣いて怒ったり、物を投げたりして表現するのです。
保育園でも「自分でやりたい」けどうまくできなくてイライラしたり、癇癪を起したり。欲求が通らないと泣いたり、床に寝転んだり、怒ったりして感情を爆発させるお子さんが、いーーーーーっぱいいます(笑)
ってな感じで子どもたちはそんな時期を経ながら、友達との関わり方、我慢する気持ち、気持ちの折り合いを学んでいるのです★
「オムツ・ズボンはきたくない!」のイヤイヤ!!
保育園ではお着換えするタイミングが沢山あります。
- おもらしやオムツ交換の時
- 遊んで汚れた時
- お昼寝前のお着換え
- 食事で汚れたとき
1日でこんなに沢山あるお着換え。子どもたちはそう簡単にお着換えしてくれるとは限りません。イヤイヤする理由としては
- お着換えより他のことが気になる(遊び・食事・友達など)
- まだ遊んでいたい
- 保育者(大人)に手伝われるのが気に入らない
- 自分でやりたいけどできずにイライラする
- そもそも汚れが気にならない
- そもそも着替えたくない気分(笑)
では、イヤイヤしている子どもたちへ作戦スタート!!
気持ちを受け止める!とにかく受け止める!
「まだあそびたい~」「きがえたくない~」「やぁだ~」と何かしら理由を付けて嫌がるときありますよね。一番大事なのは子どもの気持ちをとにかく汲み取ってあげること。時間がなくて少々強引に着替えさせちゃうときもありますが、そんな時こそ・・・
「そうだよね、あそびたかったね」
「そっかぁ、きがえたくないのか~」
「うんうん、イヤなんだね~」
と、子どもの気持ちに寄り添ってあげます。すると、泣きながらも怒りながらでも身を委ねてくれます。
「いいから、着替えなさい!」と言うと子どもは「なんでわかってくれないんだ」となかなか泣き止みません。でも気持ちに寄り添うことで「ぼく(わたし)の気持ちはわかってくれてる!」と思って気持ちが落ち着くことが多いです。
なのでとにかく「うんうん、そうなんだね」と言葉にしてあげてください!
ほめちぎり作戦
とにかく褒める!!!例えば
- 「このズボンかわいい~♡orかっこい~★」
- 「これはけたらすごいな~!さすがお兄さんorお姉さん!!」
- 「ズボンはいたら、○○○(パパ、ママ、じいじ、ばあば、先生)に見せにいこう♪」
- 「あれ?もしかして?できるの?うそー!すご~い!」
など子どもが前向きな気持ちになるような言葉掛けをしてみましょう。
「できないよね?難しいよね?」と気持ちをあおる作戦
子どもたちは「できるもん!」「やってやる~」とやる気アップすることが多いです。例えば
- 「やっぱり○○〇くんには難しいよね~」
- 「一人だと難しいか~」
- 「あれ~○○〇ちゃんならできると思ってたんけどな~」
責める感じで言うのではなく、あくまで明るく!子どもがやる気を見せたらすかさず「お!やっぱりできるの?」「あれ?びっくり!できてる!」「おっかし~な~。自分でやってる~!!」とやる気をあおりましょう(笑)
子どもたちは「えっへん!」と言わんばかりの、どや顔です!
選択肢作戦
ひたすらにイヤイヤしていたり、泣きじゃくったり・・・・。「誰か理由を教えて~」と叫びたくなりますよね・・・( ;∀;)
そんなときは、洋服を2~3個出して「どっちにする?」「好きなの選んでいいよ」と問いかけます。すると、さっきまで泣いていたのに「こっち!」と着替え始めてくれることも☆彡
大人が選んだ決められた洋服ではなくて自分で選んで着ることが嬉しかったりするのでしょうね。
競争作戦
- 「先生(ママ・パパ)と○○○君どっちが早いかな~!」
- 「10秒数える間にできるかな~」
- 「先生見てない間にできるかな~」と目を手で隠す
と、楽しい気持ちでやる気をアップ!!
着替えないと「大変!○○〇なっちゃう」作戦
例えばパンツやオムツをはかない時やおもらししているのにお着換えしたくない時は
- 「大変!虫さんにおしり食べられちゃう」
- 「大変!風邪ひいたら遊べなくなっちゃう!」
- 「大変!お出かけできなくなっちゃう」
- 「大変!かゆいかゆいになっちゃう!」
はかないと具体的にどうなってしまうのか分かりやすい表現で伝えるといいと思います。特に「虫さん(蜂・蚊・アリ)に食べられる」は効果抜群です。
「もういいよ」突き放し作戦
あらゆる作戦をやってみてもイヤイヤする場合は突き放すことも。「もいいいよ、やらなくていいよ」と突き放しながらも
- 「あ~あ。着替えたところ見たかったな~」
- 「残念だな~。できそうだったのにな~」
- 「そうだった。まだあかちゃんだったのか~」
- 「さっき上手に着替えたからまた見たかったのにな~」
- 「一緒にお着換えしたかったのにな~」
など、「期待してたよ」「応援してるよ」「ホントはできるの知ってるよ」と認めてあげるような感じで突き放します。
とは言え、我が子となると「もういい!!いい加減にしなさい!!」「もう知らない」と感情的になってしまいますよね。余裕があるときはぜひやってみてくださいね!
保育士の私が意識しているポイント!
最後にポイントを!!色々格闘をした末に子どもがきちんとやれたとき、もしくはやろうと気持ちを切り替えた時、保育士の私がすかさず実践(意識)していることです!少しでも参考になれば嬉しいです。
①子どもの気持ちを理解してあげよう
「なぜ子どもは怒っていたのですか?」
今まで沢山の子どもたちと関わってきましたが、気持ちを分かってあげると泣き止んだり、素直に話を聞いてくれたりする子が多いです。
まずは「そっか~これがいやだったんだね」「今は、はきたくなかったんだね~」「もしかして暑かったぁ?」など気持ちを汲み取ってあげるといいと思います。
②素直に頼ってきたら許してあげよう
こっちも時間が無かったり、心に余裕がないといつまでもイライラしてしまいますよね(笑)
でも子どもたちが素直に「はいてみる!」「一緒にやろう?」と言ってきたら、「いいよ」と一度受け止めてみましょう。そのあとに「怒ったのイヤだったよ」「はきたくないのは分かったよ。でもズボン投げるのは良くなかったね。」と優しく善悪を教えてあげてみてください★
怒ったまま終わらせるのでなく善悪をきちんと教え、最後はできたこと、頑張ったことを認めてあげます。子どもたちの自信や自己肯定感に繋がると思います(*’ω’*)
出来たことを褒めていますか?
しているようで出来ていない方いるのではないでしょうか?(笑)
実際私も保育中にいっぱいいっぱいになってしまった時、気付いたら「褒めることよりも注意ばっかりしてる!」と、ハッとした経験があります。
(当たり前に)出来たことを褒めよう
普段からついついマイナスなことばかり言っていませんか?
「どうして言われたことやらないの?」
「なんでズボンはかないの」
「早くして。いい加減にしなさい」など。
当たり前にやっていること。褒めていますか?
「上手にできたね」
「ズボン頑張ってはいたんだね」
「泣かないでできたね」
「お話ちゃんと聞けたね」など。
当たり前にできていること、当たり前だから褒めることすら忘れていませんか?褒められることより、指示ばっかり出されたり、怒られてばっかりだと子ども反発したり、どんどんやる気が無くなってしまいます・・・。
何でもいいので沢山褒めてあげてください★
保育士でもイライラするよ(笑)だから安心して(笑)
ここまで色々と書いてきましたが、保育士の私でもイライラしたり、どっと疲れることもあります。色々勉強してきて、経験してきてもそんな時もあります。だって人間だもの・・・。でもプロの保育士として感情をグッと抑え関わっています(笑)
だから、ママさん!安心して(笑)上手く関われなくてイライラしたり、落ち込んだり、疲れたり・・・・していいんです。だっていくら我が子でも、小さくても、人と人の関りなんだから、上手くいかなくてもいいの。ぶつかったっていいの。
この記事を読んで保育で悩まれている方、子育てママさんへ何かヒントにでもなれば嬉しいです。
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